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失敗しないエンジニア採用その④:採用マーケティング事例

こんにちは。株式会社ハイヤールー代表の葛岡(@kkosukeee)です。毎週、失敗しないエンジニア採用についてオウンドメディアに記事を投稿しています。第四弾は母集団形成編その④で、5本立ての母集団形成編の内、採用マーケティング事例に焦点をあててお話します。

この記事では第一弾で定義されたエンジニアレベルと、第四弾の記事で紹介された採用マーケティング手法をもとに書かれています。エンジニアレベルについて知りたい方は第一弾の記事を、採用マーケティング手法に関して知りたい方は第三弾の記事をご一読ください。

エンジニア採用に関わる人事の方、これからエンジニア組織を作っていく経営者の方などに参考となる記事になっていますので是非ご一読下さい。

採用マーケティング事例

国内のテック企業には〇〇が強い、△△が有名、そういった企業がいくつか存在しています。そういった企業は意図的に狙ったレベルのエンジニアに認知してもらえるよう、採用マーケティング施策を実施しています。

ここでは国内で採用マーケティングがうまくいってる企業を数社ピックアップし、具体的にどのように認知を得て、届けたい層にアプローチしているかなど、採用ノウハウ集の一部を抜粋しご紹介します(以下ノウハウ集抜粋のため言い切り口調)。

ディー・エヌ・エー

AIエンジニアやデータサイエンティストは給与水準も高く、学歴・職歴も優秀な人が多いので著名企業での争奪戦になるのは当たり前。ディー・エヌ・エーはそんなL4, L5(エンジニアレベルの定義についてはコチラ)の採用をするためにAI部署ではKaggle採用というものを始めた。これはKaggleというデータサイエンティストのコンペサイトで高い成績を持っている人を採用して業務時間の数%をKaggleに使えるというKaggler(Kaggle上でコンペを行う人達の呼び名)にとって非常に魅力的な制度である。

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図1:Kaggle社内制度の説明

現に私が入社した時(2018年6月)時点ではGrandmasterはまだ一人もいなかったが、現在ではGrandmasterが4名、Masterが10名ほどおり、KagglerといえばDeNAを連想させるほど知名度をかなりあげている。更にGrandmasterやMasterの中にはTwitter等でのインフルエンサーが多く発信力もあり、さらに同様の層の採用にどんどん繋がる好循環を生んでいる。

CADDi

CADDiは最近(2021年6月時点)80億円の大型資金調達をしたり、著名エンジニアの採用に成功したり、テック界隈でかなり知名度を上げている。またCTOの方が米Apple出身ということもあり、技術力のある企業として認知されている。CADDiの特徴としてはRustという比較的新しいプログラミング言語を使用しており、Rustを実務で書きたいという人であれば必ず選択肢に入る企業である(海外だとDiscord等がいるが、国内はかなりレア)。

スタートアップは大企業などと比較すると資本力がなく、優秀なエンジニアの採用戦争では不利であるが、比較的新しい技術等を生かしてその手のトッププレイヤーを採用するということは一つの戦略(採用ページも含め至るところにRustが目立つ)。Rustという部分を尖らせ、カンファレンススポンサーに関しても、Rust.Tokyo等のイベントでCADDiはGold Sponsors(一番上位)をしており、国内ではRustと聞けばCADDiを想像する人も少なくないはず。

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図2:Rust.tokyoのGold Sponsorsもやってる。mozillaを抜いている

さらには勢いのあるスタートアップと肩を並べて外部発信、勉強会などを積極的に開いており、知名度を着々と向上させている。最近だとLayerX, 10x, Findyなどと共同で勉強会をしていたりする(LayerXとのコラボ、10xとのコラボ、Findyとのコラボ)。

メルカリ

日本のテック企業を代表するメガベンチャーのメルカリ。なぜメルカリはエンジニア最強集団を作れたのか、それには国籍、ジェンダーを問わず活躍できる環境を後押しする施策などをどんどん打ち、優秀な人材を引きつける著名エンジニアなどをGo Boldに採用し、組織の多国籍化(多国籍化は間違いなく今後重要になるので別記事で深く説明予定)などにいち早く投資していたからである。

メルカリにはGoTと呼ばれるチームが存在しており、必要であればミーティングに同時翻訳をしてもらうことができ、全社ミーティングなどに関しては常に日本語、英語で翻訳されている。これもあり国外のエンジニアが孤立することはなく、透明性の高いコミュニケーションが取れる。

環境の整備に加え、build@mercari等を含むD&I(Diversity & Inclusion)関連のイベントや、卵子凍結プログラム、国内ならどこからでも仕事ができるYOUR CHOICEや、社員の博士課程進学を支援するmercari R4D PhD Support Program等が存在しており、国籍、ジェンダー問わず多様なエンジニアが働きやすい場を提供することで母集団の幅を広げているのが印象的。

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図3:mercari R4D PhD Support Programはかなり反響があったそう

結果としてメルカリにはEx-GoogleやEx-Appleの様なL5 海外エンジニアの採用に成功していたりジェンダーを問わない非常に優秀なエンジニアが多数在籍しており、現在ソウゾウのCTOの名村さんやメルカリCTOの若狭さんなど含め著名エンジニアを筆頭に、更に強い組織の構築に励んでいる。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます。ここでは数ある成功事例の中から著者の情報確度が高い数社をピックアップし取り上げました。採用マーケティングがうまく回りだすと、必ず母集団は増え、徐々に数字としても現れてきます。まずはどの層にアプローチしたいかを明確に定義し、次にチャネルを構築し中長期に認知を広げましょう。

次回の記事では母集団形成編最後の記事として各フェーズでするべきこと、しないべきことを過去の記事を元にまとめ、説明したいと思います。また弊社では豊富なノウハウをもとに、採用ミスマッチを防ぐコーディング試験サービス『HireRoo(ハイヤールー)』を提供しています。もし読者の方で採用時に技術力が測定できない等の課題を持たれている方がおられましたら、お気軽にお問い合わせください。それではまた来週!

技術力によるミスマッチを防ぐコーディング試験サービス「HireRoo(ハイヤールー)」

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